2007年08月15日

リトル・チルドレン

見たい映画が沢山あるけど映画館に行ける時間は限られている・・・
世間はお盆なハズなのに、なぜ時間が無いんでしょうか?不思議です。
そんな中、やっとの思いで日比谷シネシャンテに出かけました。
主演のケイト・ウィンスレットは私のフランス人のお友達に似ていることもあり、親しみのある女優さんです。彼女の出ている映画はついついチェックしてしまいます。

リトル・チルドレン
LITTLE CHILDREN
監督:トッド・フィールド
原作:トム・ペロッタ
脚本:トッド・フィールド 、トム・ペロッタ
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ケイト・ウィンスレット 、パトリック・ウィルソン 、ジェニファー・コネリー 、ジャッキー・アール・ヘイリー 、ノア・エメリッヒ 、グレッグ・エデルマン
2006年アメリカ

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<あらすじと感想>
舞台はボストン郊外の住宅地。
幼い女の子がいる主婦のサラ(ケイト・ウィンスレット)は、子供を連れて公園デビューしてみるのだが他の主婦たちの話題に違和感を覚え、今ひとつみんなと馴染めないでいた。
同じ公園に時々現れる主夫ブラッド(パトリック・ウィルソン)はこの公園の主婦達の密かなアイドル。
ある日主婦仲間に「彼の電話番号を聞き出せたら5ドル出すわ」とけしかけられ、サラはブラッドに話しかけることになる。それがきっかけでブラッドとサラは意気投合し(他の主婦から村八分にされ)、お互いの子どもを連れてプールで会うように…
間もなく彼らは関係を持つようになり、お互い現実から逃れたいという思いから隠密旅行に出かけてみたり、ついには「かけおち」を実行しようとする。

高収入ながら平凡すぎる夫と日常生活に幻滅している主婦サラ、
美人の妻には何の不満もないものの、司法試験に落ち続け主夫をしながら勉強を続けることに漠然とした疑問をもっているハンサムでちょっと軽薄なブラッド、
幼児への偏愛を止められないまま、刑期を終えて刑務所から出てきた男とその母親、
カッとして見境がなくなってしまう性格ゆえに、警官という職を失い、妻子も逃げてしまった男・・・一見平和な郊外の街だが、そこに住む人々を見ていくと、満たされない空虚さを抱えた大人の姿が浮かび上がってくる。
人生に対する不満が大爆発しないように起こる小さな日常のドラマはひそやかに起こり、ひそやかに消えていく・・・。大きな出来事に発展するかもという高揚感を持ちながら先の見えない快楽を味わう。彼らは枠を大きくはみ出すような行動をしない限り「何も無かったのと同じことになる」日常を生きている・・・
そうして綱渡りにも似た「平凡で平和な日常生活」は繰り返されていくのだと言うことが、少し恐ろしくもあり、同時にちょっとした安堵感もあったりして、軽い虚無感におそわれます。人生ってこんな風に過ぎていくのかも知れないと思わせる映画でした。

サラの場合、ブラッドと不倫するようになった自分はまだまだ魅力があり、納得のいかない自分の人生に変化を起こせるかも知れないと考えていたのだと思います。そう信じている瞬間はとても高揚していて楽しいだろうけれど、相手の男性はサラとは別の所を見ていて決して同じ道を歩んでいるわけではない。
結局彼女は子供に救いと言い訳を求め、日常生活に戻っていきます。
不倫の純愛性、刹那の愛のすばらしさを謳ったわけでもなく、この出会いでサラ自身の生活や周りの環境が変わった訳でもないところがリアルでアメリカ映画っぽくありませんでした。
お気楽で単純な希望は持たせない映画、佳作です。
posted by Chica at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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