2007年02月26日

DEATH IN VENICE

2月は沢山映画を見ました。本も猛烈に読んでいます。本
今は浮世のあれこれから身を守りたいと願う、現実逃避モードなのかも知れません。三日月
そんな逃避モードにはまるデカダンス映画のDVDを見ました。
カチンコ
大好きなルキノ・ヴィスコンティ監督が、作曲家グスタフ・マーラーをモデルにしたといわれているトーマス・マンの短編小説を映画化したあまりにも有名な作品です
ヴィスコンティ監督作品の中でもCHICAはこの映画はあまり好みではありませんが、それでも3回は見ています。
ヴィスコンティ監督が描き出す華やかな貴族的&退廃的な雰囲気が好きなのです、彼のデカダンスは本物です。夜

ベニスに死す
DEATH IN VENICE
制作・監督:ルキノ・ヴィスコンティ
原作:トーマス・マン
音楽:グスタフ・マーラー(交響曲第三番・第五番)
美術:フェルディナンド・スカルフィオッティ
出演:ダーク・ボガード、シルバーナ・マンガーノ、ビヨルン・アンドレセン、ロモロ・ヴァリ、ニコラ・バダルッコ
1971年 イタリア・フランス

<あらすじと感想>
静養のため水の都ベニスに来たドイツの大作曲家アッシェンバッハは、滞在先のホテルでふと見かけた美しいポーランド貴族の少年タッジオに心を奪われる。ハートたち(複数ハート)
その14歳の少年の美しさは、まさに彼が長い間求めていた精神的な美と官能的な美との完全な結合を体現しているかのようだた・・・
ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
少年に対する密かな恋心、少年のしぐさ、眼差しの一つ一つに歓喜と絶望を覚える老作曲家の心情をマーラーの「交響曲第5番」第4楽章 アダージェットにのせて描き出した映画。

単なるおじさんの偏愛のお話・・・と言ってしまえばそれまでですが、前述した通り「貴族の生活を描かせたら天下一品」のヴィスコンティ監督ですので、そこは上品かつ冷酷な御伽噺となっております。
リゾート
美少年タッジオは原作によると「青白く優雅にうちとけない顔は蜂蜜色の髪にとりかこまれ、鼻は額からまっすぐ通り、口元は愛らしく、優しい神々しい真面目さがあって、ギリシア最盛期の彫刻作品を思わせた」とあります。
その美貌を実際に兼ね備えたのがビヨルン・アンドレセン君でした。
彼の美しさは映画にリアリティとファンタジィをもたらします。
さすがヴィスコンティが選んだ少年だけあります。かわいい
venice2.jpg
人の美しさが人生のすべてを司れるものであると言うこと、たったひとつの眼差しや微笑で人は絶望したり、希望に満ちたりしてしまうのです。
無垢なる美の残酷さを年老いた作曲家とのコントラストで華麗に表現し、中世の姿を色濃く残す美しい水の都ベニスにコレラの影を落とす・・・うっとりと恍惚の中にいながらも死と隣り合わせ・・・この残酷さ加減もヴィスコンティ監督ならではです。
美しく儚く、無常な映画です。映画 ぴかぴか(新しい)
posted by Chica at 03:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も例の新宿「武蔵野館」で昔見ました。
あそこの客はただでさえマニアックなのに、ビスコンティ集だったから年齢層高くて、ちょっとしたハプニングもお客さん同士でありました。。
で、この映画ベニスが舞台なんですが。いいですね、一回いってみたいなあ。キレイな美男子と最後のピエロみたいな作曲家の顔しかもう覚えてません・・・
Posted by kei at 2007年02月26日 22:06
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