2007年03月26日

僕と未来とブエノスアイレス

スペイン語系の映画ということで「僕と未来とブエノスアイレス」を借りてみました。
監督のダニエル・ブルマンはプロデューサーとしても活躍し、あのガエル・ガルシア・ベルナル主演「モーターサイクル・ダイアリーズ」の製作にも参加している方です。さては南米映画界の重鎮?そんなに年寄りでもなさそうですが・・・
僕と未来とブエノスアイレス
EL ABRAZO PARTIDO
監督:ダニエル・ブルマン
音楽:セサル・レルネル
脚本:マルセロ・ビルマヘール、ダニエル・ブルマン
出演:ダニエル・エンドレール、アドリアーナ・アイゼンベルグ、ホルヘ・デリーア
2005年 アルゼンチン
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<あらすじと感想>
アルゼンチン、ブエノスアイレスの下町にある多国籍なガレリア(商店街)が舞台。
主人公アリエル(ダニエル・エンドレール)は、学校を出たあと母の経営するランジェリーショップを手伝いながらなんとなくぶらぶらしている。
そして彼は退屈な日常から逃げ出したいという理由からヨーロッパに移住しようと計画中だった。
ポーランド系ユダヤ人の祖父母を持つ彼は、おばあちゃんに頼み込み、書類を揃えてポーランド大使館でパスポートを発給してもらい、「正真正銘のヨーロッパ人」としてまだ見ぬヨーロッパに暮らそうと考えていた。(当時アルゼンチンでこのようなヨーロッパへの回帰現象(?)が流行っていたのでしょうか?)
ある日、幼い頃に家を出たきりイスラエルに移住してしまった父が帰ってくることになり、父との対面を面倒くさく思う彼の現実逃避モードはますます強くなって行く。
基本的に「逃避体質」のアリエルは人生の全てから逃げている、平凡な毎日から逃げ、父親からも逃げ、母の愛情からも逃げようとする・・・まったく情けない彼が、長く不在だった父の登場で現実と向き合いはじめる様子が描かれています。
平凡な日常生活を小さなチャピターに分けて、それぞれに「ガレリア紹介」とか「ポーランド人になる」とか「ロシアの向日葵」などというタイトルをつけて紹介していくスタイルが新鮮。
感動的とは言いませんが、面白いアプローチの映画です。
自分が放棄した過去と向き合う為に戻ってきた父親役の俳優さんが素敵でした。
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2007年03月23日

サン・ジャックへの道

メジャーな映画じゃないから混んでいないだろうと思っていたのに、映画館は満員御礼。
なんとシスターも2名見に来ていました。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅は日本でも意外と知られていることだったんですね。認識不足でした。
この映画を見て、まだ行ったことのないサンティアゴ・デ・コンポステーラへ私も行ってみたくなりました。

サン・ジャックへの道
SAINT JACQUES….. LA MECQUE
サンジャック.jpg
監督/脚本:コリーヌ・セロー
音楽 ユーグ・ル・バール 、マドレーヌ・ベッソン
出演:ミュリエル・ロバン 、アルチュス・ドゥ・パンゲルン 、ジャン・ピエール・ダルッサン 、マリー・ビュネル
2005年 フランス

<あらすじと感想>
舞台はフランス、仲が悪く疎遠な3人兄弟のピエール、クララ、クロードは遺産を相続するため、母親の遺言通りに3人一緒にル・ピュイからキリスト教の聖地サンティアゴ(フランス語読みだとサン・ジャック)までの巡礼をすることになる。
仕事人間のピエール、気の強い肝っ玉母さん教師のクララ、アルコール中毒で仕事をした事がないクロードという個性的な3兄弟に加えて、なぜかメッカに行くと信じているアラブ系少年や、女子高生などが参加する9名のグループ。
さまざまな思いを胸に個性的な面々がサンティアゴを目指して歩き出した・・・
サン・ジャック01.jpg
巡礼というのは不思議なものですね。
牧歌的で美しい景色を眺めながら大自然の中をただひたすらに歩き続けるという行為が人にとって癒しになると言うことを知りました。
とても面白くて暖かい人間関係再生の物語は、今年の私のテーマにぴったりでした。

脚本と監督は私の大好きな映画「女はみんな生きている」のコリーヌ・セローです。
彼女は本当に現在に生きる人間の孤独やエゴ、愛と優しさについて深く理解していると思いました。
人間の矛盾、弱さと愛おしさ、悲しさと滑稽さを巡礼というテーマをでさりげなく表現しているチャーミングな映画でした。
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2007年03月20日

キャロルの初恋

地元のツタヤにレンタルDVD(ビデオも)がなかったのですが、どうしても見たかったのでHMVでDVDを購入し、やっと見ることが出来ました。かわいい
キャロル役のクララ・ラゴちゃんとトミーチェ役のフアン・ホセ・バジェスタがとても可愛い!黒ハート黒ハート
良い映画だし、スペイン語の勉強にもなる(ハズな)ので何度も見ようと思っています。

キャロルの初恋 映画
EL VIAJE DE CAROL
監督:イマノル・ウリベ 
脚本:アンヘル・ガルシア・ロルダン/イマノル・ウリベ 
音楽:ビンゼン・メンディザバル
出演:クララ・ラゴ、フアン・ホセ・バジェスタ、アルバロ・デ・ルナ、マリア・バランコ
2002年 スペイン
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<あらすじと感想>
舞台は1938年、スペイン北部の小さな村。
アメリカで生まれ育った勝気で自立心旺盛な少女キャロルは母アウローラに連れられ、母の生まれ故郷であるスペインの小さな村へやって来た。バス
大好きな父は義勇兵として国際旅団に参加している為、ずっと会えないまま。
キャロルの母は地元の名士の娘でその昔、フィアンセを捨てキャロルの父親と駆け落ちしたという曰くがあったので、スペインへは初めての帰省だった。
かつてのフィアンセはアウローラの妹と結婚しキャロルと同年代の子供が2人いるが、彼は今でもアウローラを愛しているようす・・・保守的な小さな村で、キャロルの自由奔放で美しい母親の存在はとかく噂の的・・・と少々複雑な環境。

そんな環境の中で新しい生活が始まったばかりだと言うのに、母が突然亡くなってしまう。(実はアウローラは不治の病だったという設定)
一度は叔父の家に引き取られるが従妹達と差別される彼女は、自分で祖父アマリオに交渉して彼と一緒に住むことにした。家
母を失った悲しみの中、持ち前の気丈さで自分の環境をも変えていくキャロル、次第に地元の腕白少年達との交流が始まり、ガキ大将だが優しい少年トミーチェと仲良くなる。
スペイン内乱の中、名も知れぬ小さな村で芽生えた幼く牧歌的な恋の行方は・・・
そしてリベラル派の祖父や義勇軍に参加した父親の行方は・・・
猫
人生における「ある夏休み」とか「ある一週間」というのは二度と戻らない。
自分が過ごしている時には気が付かないが、過ぎてしまうとその時がいかに貴重な時だったかを知る。せつなく甘美な思い出として一生の宝物となる時間。ぴかぴか(新しい)
それがこの映画では見事に描かれておりました。

ツボだったシーンその1:アメリカ育ちのキャロルはトミーチェのことを英語風に「トミー」と呼ぶのですが、それが「気取ってる」と他の男の子達にはやし立てられるシーン。くすぐったいですね。
ハートたち(複数ハート)
その2:馬車に乗っている時におじいさんに動詞の活用を何度も治されるシーン。とてもヒトゴトとは思えなかったし、あんなにスペイン語がしゃべれるキャロルだって間違うんだから、仕方ないよね・・なんて慰められもしました。本

余談ですが、キャロル役のクララ・ラゴちゃんは現在17歳になっています。ネットで調べたらまるでデビュー当時のブリトニーみたいになっていてビックリしました。(ブリちゃんよりは知的な印象だったけど)
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2007年03月09日

かもめ食堂

映画館で期間限定の特別上映をしていたので、従妹と一緒に見に行きました。
女性向きな映画かなとは思いましたが、ゆったりとした時間の流れが心地良い作品でした。

かもめ食堂
ruokala lokki
監督/脚本: 荻上直子
原作:群ようこ
音楽:近藤達郎
出演:小林聡美 、片桐はいり 、もたいまさこ 、ヤルッコ・ニエミ 、タリア・マルクス 、マルック・ペルトラ
2005年 日本
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<あらすじと感想>
舞台はフィンランドの首都ヘルシンキ、日本人女性のサチエ(小林聡美)は「かもめ食堂」のオーナーとして今日もお店でコップを磨いている。
ヘルシンキでこの食堂をスタートさせてから早1ヵ月、ウィンドウ越しに店内を見る人はいるものの、まだ誰一人として店内に入ってくる人はいない状態だった。

開店休業状態のある日、ついに記念すべきお客様第一号がやって来た。
彼は日本が好きな青年トンミ。
サチエは彼にガッチャマンの歌詞を教えてくれと言われるが思い出せない・・、お店を閉めた後も歌詞か気になって仕方なかったので、偶然街の本屋でみつけた日本人観光客ミドリ(片桐はいり)に「ガッチャマンの歌詞を知っていますか?」と声をかけてみた。
偶然が呼び込んだ人と人との縁、閑古鳥が鳴いていた「かもめ食堂」を通してのんびり、ゆったりと人の輪が広がっていく・・・・

凛として強い意志を持っている優しいサチエ役に小林聡美はぴったりでした。
片桐はいり 、もたいまさこ、そして「過去のない男」のマルック・ペルトラや他の登場人物もそれぞれに事情を抱えながら生きている人を自然に演じており全体的に落ち着いたトーンです。
心に何か抱えながら食堂に集まる人々の様子がなんだかいとおしい。
ヒトゴトじゃない親近感を覚えたりする人も多いんじゃないかと・・・。

私が何よりも気に入ったのは、サチエの着ているお洋服!
普段のコーティネイトに取り入れられそうな色合いやデザイン。
一見地味なのですが、実はお洒落でとっても素敵でした。
衣装を担当したのは誰なのかしら?
どこのお洋服か知りたいわ。(笑)
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2007年03月07日

MOZART & THE WHALE

ジョシュ・ハートネット主演の「モーツァルトとクジラ」という不思議なタイトルの映画をご紹介します。
(昨年末頃に「イカとクジラ」という家族の絆を描いた映画がありましたが、それとは無関係です。単なるタイトルのクジラつながり・・・)
さて、これまでジョシュ・ハートネットはそれほど好みの顔ではありませんでしたが、ブラック・ダリアとこの映画を見て、気持ちを改めました。
なんだかジョシュっていいんじゃない?という気分になっています。(笑)
ブラック・ダリアでは意外にもジョシュが筋肉美であることを発見、そしてこの映画では母性本能をくすぐられること間違いなしだと思います。彼の特徴である細めの「奥目」が効を奏して非常に可愛いいのです。いつものモテる二枚目役ではなく、ちょっと情けない感じの役がピッタリでした。
すっかりジョシュの事を見直したので、彼の別の映画「ラッキナンバー7」(ブルース・ウィリス、ルーシー・リュウと共演している、ポスターだけ見ると「オーシャンズ11」みたい・・)もDVDが出たらチェックしてみようかしらと思っています。

モーツァルトとクジラ
MOZART & THE WHALE
監督:ピーター・ネス 
製作・脚本:ロナルド・バス 
出演:ジョシュ・ハートネット、ラダ・ミッチェル、ゲーリー・コール、ジョン・キャロル・リンチ、アレン・エヴァンジェリスタ、シーラ・ケリー 
2004年 アメリカ
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<あらすじと感想>
舞台はアメリカ。アスペルガー症候群と呼ばれる知的障害のない自閉症のドナルド(ジョシュ)は、数字が気になって仕方ない。
タクシー運転手として働いているが、車のメータや時計などの数字に気をとられてしまい事故を起こし、ついに最後のタクシー会社もクビになってしまった。
一方、障害を抱えるものの孤独を良く知っている彼は、同じ病気が原因で社会との関係や孤独に悩む人達の集まりを主宰し定期的に会合を開いていた。
ある日彼のサークルにチャーミングな女性がやって来た。
彼女の名はイザベラ、美容師として自立し、動物好きで、絵や音楽の才能に秀でている魅力的な女性。
しかし彼女もアスペルガー症候群が原因で世間から「相当な変わり者」と見做されるような言動をする子だった。
やがて2人は恋に落ちるのだが・・・。
恋に不器用なドナルドの様子がとてもいじらしいです。
ジョシュは演技力を上げたようです。

映画を見ながら、エキセントリックな言動について考えてしまった。
確かにイザベラやドナルドはエキセントリックだが、自分で正常と思っている人の中にだってあの位の言動をする「ちょっと面倒な人」は結構存在する。アスペルガー症候群という病気の人と正常な人との線引きってどこで行うんだろう?
この映画の主人公のモデルとなった人物は映画「レインマン」を見て「僕はもしやこの病気では?」と気が付いたといいます。一人一人症状が違う自閉症を認識し、理解するのは本当に難しい事なんだなと思いました。

時々自分でもびっくりする程、イライラしたり、泣きたくなったりする私は正常なんだろうか?
何が正常で、何が異常って誰が決めるのだろうか?なんて考えてしまう一方、生命力に溢れるイザベラとシャイなドナルドとの恋物語として楽しめる映画です。
けっして眉間に皺寄せて見る社会派な映画じゃありませんので、ご安心ください。
posted by Chica at 03:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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