2009年07月24日

それでも恋するバルセロナ

スペインが好きで、ペネロペもお気に入り。更にはスカ・ヨハの出ている映画は全てチェックしている私なので当然「それでも恋するバルセロナ」は見に行きました。
今年も映画は随分と見に行っているのですが、本当に久しぶりに感想を書きました。
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それでも恋するバルセロナ
原題:Vicky Cristina Barcelona
監督・脚本:ウッディ・アレン
製作:レッティ・アロンソン、ギャレス・ワイリー他
2008年
アメリカ・スペイン合作映画

出演:スカーレット・ヨハンソン、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、レベッカ・ホール、パトリシア・クラークソン他

【あらすじと感想】

2人のアメリカ娘ビッキー(レベッカ・ホール)とクリスティナ(スカーレット・ヨハンソン)は、夏のバカンスをビッキーの親戚がいるスペインはバルセロナで過ごすことにした。
婚約者がいる生真面目なビッキーと自由奔放なクリスティナの二人はあるパーティで魅力的な画家フアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に出会う。
魅惑的なファンに島でのバカンスに誘われた2人は島で一緒に時を過ごすうちにそれぞれ彼に惹かれていく。
自分を抑制するビッキーと対照的に積極的にファンに寄り添うクリスティナは暫くしてファンと同棲。しかしそこへファンの元妻アナ・マリア(ペネロペ)が現れて、奇妙な3人の同居生活が始まった・・・。
2人のアメリカ娘達の夏のバカンスはどんな展開になるのか・・・・?

最近海外での撮影が多い元ニューヨーク派監督・ウッディ・アレンが、お気に入りの女優スカ・ヨハと3度目のタッグを組み、バルセロナで撮影したロマ・コメ映画です。
アメリカ人から見たヨーロッパの魅力を体現するのはスペインが誇るセクシー俳優ハビエル・バルデムとペネロペです。
ペネロペはこの映画で今年のアカデミーで助演女優賞を受賞しました。

個人的には、小悪魔度が年々増しているスカ・ヨハ対ヨーロッパの魔性を体現するペネロペの「女度対決」を楽しみにして映画館へ行きました。
軍配は予想通り「ペネロペ」の圧勝でした。
成熟・危うさ・狂気・妖しさ・可愛らしさの全てをあわせ持つペネロペ演じるアナ・マリアの前ではスカ・ヨハは単なる軽薄で肉感的なアメリカの小娘に過ぎません。
やはり魔性の年季が違います。
アブナイ言動をしていても、どこかしっとりとした美しさがあり、子供のように気まぐれなのに深い母性を感じさせる・・・とペネロペはとても魅力的でした。(スカ・ヨハがいたからこそ彼女の魅力が引き立ったと言えますが、とにかく綺麗でした)

恋愛映画ではありますが、「クリスティナはヨーロッパの雰囲気に賛同し、アメリカの物質主義を否定してみたりした・・・」なんていうナレーションがサイクリング・デートのシーンで流れたりして随分と笑えました。(詳しくは映画を見てくださいね (^-^))
撮影場所はスペインですが、いかにもウッディ・アレンらしいアイロニーやシニカルな笑いがふんだんに詰め込まれており、同時に色恋沙汰の楽しさ、華やかさ、バカバカしさ、情けなさを上手に表現しているなと思いました。
ドタバタなラブ・コメなのに大人がふむふむと頷いて楽しめる映画でした。

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2009年02月26日

2009年度アカデミー賞全受賞結果発表!

今年も映画の祭典「アカデミー賞」の授賞式が行われました。
助演男優賞は亡きヒース・レジャーが獲得、アンジー・ブラピ夫妻は仲良く受賞を逃したようです。
日本では、「おくりびと」で外国語映画賞、「つみきのいえ」で短編アニメ賞といちどに二つの受賞で大盛り上がりですね。
全体では「スラムドッグ$ミリオネア」が作品賞ほか8部門を獲得、主な受賞結果は以下の通りです。


==受賞作品(☆印)およびノミネート一覧==
作品賞
・『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
・『フロスト/ニクソン』
・『Milk ミルク』
・『愛を読むひと』
☆『スラムドッグ$ミリオネア』

主演男優賞
・リチャード・ジェンキンス『ザ・ビジター』
・フランク・ランジェラ『フロスト/ニクソン』
☆ショーン・ペン『Milk ミルク』
・ブラッド・ピット『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
・ミッキー・ローク『ザ・レスラー』
ブラピは奥さんのアンジーと仲良くノミネートされました。ブラピはアンジーと結婚してとても幸せそうですし、運気も上がったのではないでしょうか。

主演女優賞
・アン・ハサウェイ『レイチェルの結婚』
・アンジェリーナ・ジョリー『チェンジリング』
・メリッサ・レオ『フローズン・リバー』
・メリル・ストリープ『ダウト』
☆ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』

助演男優賞
・ジョシュ・ブローリン『Milk ミルク』
・ロバート・ダウニー・Jr.『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
・フィリップ・シーモア・ホフマン『ダウト』
☆ヒース・レジャー『ダークナイト』
・マイケル・シャノン『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

助演女優賞
・エイミー・アダムス『ダウト』
☆ペネロペ・クルス『それでも恋するバルセロナ』
・ビオラ・デイビス『ダウト』
・タラジ・P・ヘンソン『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
・マリサ・トメイ『ザ・レスラー』

監督賞
・デビッド・フィンチャー『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
・ロン・ハワード『フロスト/ニクソン』
・ガス・ヴァン・サント『Milk ミルク』
・スティーヴン・ダルドリー『愛を読むひと』
☆ダニー・ボイル『スラムドッグ$ミリオネア』

長編アニメ賞
☆『Wall-E ウォーリー』
・『Kung Fu Panda カンフー・パンダ』
・『Bolt ボルト』

外国語映画賞
・『The Baader Meinhof Complex』(ドイツ)
・『The Class』(フランス)
☆『Departures おくりびと』(日本)
・『Revanche』(オーストリア)
・『Waltz With Bashir』(イスラエル)

脚本賞:『ミルク』
脚色賞:『スラムドッグ$ミリオネア』
撮影賞:『スラムドッグ$ミリオネア』
編集賞:『スラムドッグ$ミリオネア』
美術賞:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
衣装デザイン賞:『ある公爵夫人の生涯』
メイクアップ賞:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
視覚効果賞:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
録音賞:『スラムドッグ$ミリオネア』
音響編集賞:『ダークナイト』
作曲賞:『スラムドッグ$ミリオネア』
歌曲賞:『スラムドッグ$ミリオネア』
長編ドキュメンタリー賞:『マン・オン・ワイヤー』
短編ドキュメンタリー賞:『SMILE PINKI(原題)』
短編実写映画賞:『SPIELZEUGLAND(原題)』
短編アニメ賞:『つみきのいえ』

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2008年02月27日

第80回アカデミー賞発表!

今年は脚本家協会のストで開催が危ぶまれていた授賞式でしたが、2月24日(日本時間25日)無事にハリウッドのコダック・シアターで開催されました。
ストも無事決着がついたそうなので、ヤレヤレですね。

今回はコーエン兄弟監督の「ノーカントリー」とダニエル・デイ・ルイス主演の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」が8部門、次いでキーラ・ナイトレイの「つぐない」とジョージ・クルーニーの「フィクサー」7部門と混戦状態です。
どれも日本にまだ来ていない作品のせいか、ちょっと地味目なラインアップと思われがちですが、受賞後に派手な宣伝合戦が予想されます。

ダニエル・デイ・ルイスとコーエン兄弟の受賞は納得でしたが、主演女優賞のマリオン・コティヤールは意外でした。
「ノーカントリー」と「フィクサー」そして脚本賞を受賞したJUNOは是非見てみたいと思います。
更に外国語映画賞にノミネートされた浅野忠信さんが話題となりました。カザフスタン映画「モンゴル」は受賞とはなりませんでしたが、浅野忠信さん好きな俳優さんですし、要チェックです。

受賞リスト:★印が受賞者/作品
■作品賞
★ノーカントリー
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
フィクサー
つぐない
JUNO

■監督賞
★ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン(ノーカントリー)
ポール・トーマス・アンダーソン(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
トニー・ギルロイ(フィクサー)
ジェイソン・ライトマン(JUNO ジュノ)
ジュリアン・シュナーベル(潜水服は蝶の夢を見る)

■主演男優賞
★ダニエル・デイ=ルイス(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
ジョージ・クルーニー(フィクサー)
ジョニー・デップ(スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師)
ビゴ・モーテンセン(Eastern Promises(原))
トミー・リー・ジョーンズ(告発のとき)
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■主演女優賞
★マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ 愛の賛歌)
ジュリー・クリスティ(アウェイ・フロム・ハー 君を想う)
ケイト・ブランシェット(エリザベス:ゴールデン・エイジ)
ローラ・リニー(The Savages(原))
エレン・ペイジ(JUNO ジュノ)

アカデミー.jpg

■助演男優賞
★ハビエル・バルデム(ノーカントリー)
トム・ウィルキンソン(フィクサー)
ケイシー・アフレック(ジェシー・ジェームズの暗殺)
フィリップ・シーモア・ホフマン(チャーリー・ウィルソンズ・ウォー)
ハル・ホルブルック(イントゥ・ザ・ワイルド(原))

■助演女優賞
★ティルダ・スウィントン(フィクサー)
ケイト・ブランシェット(アイム・ノット・ゼア)
ルビー・ディー(アメリカン・ギャングスター)
シアーシャ・ローナン(つぐない)
エイミー・ライアン(Gone Baby Gone(原))


■脚本賞
★JUNO/ジュノ
ラース・アンド・ザ・リアル・ガール(原題)
フィクサー
レミーのおいしいレストラン
ザ・サヴェッジズ(原題)

■外国語映画賞
★ヒトラーの贋札(オーストリア/ステファン・ルツォヴィッキー監督)
ボーフォート レバノンからの撤退(イスラエル/ヨセフ・セダー監督)
モンゴル(カザフスタン/セルゲイ・ボドロフ監督、浅野忠信主演)
Katyn(原)(ポーランド/アンジェイ・ワイダ監督)
12(原)(ロシア/ニキータ・ミハルコフ監督)

■長編アニメーション映画賞
★レミーのおいしいレストラン
ペルセポリス
サーフズ・アップ

■ドキュメンタリー映画賞(長編)
No End In Sight
Operation Homecoming:Writing The Wartime Experience
シッコ(マイケル・ムーア監督)
★闇へ(アレックス・ギブニー監督)
War/Dance
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2008年02月12日

脚本家の乱

ハリウッドでは依然、脚本家組合がストを続けているようですね。
先日もスターが集まる映画賞の華のひとつ「ゴールデングローブ賞」の授賞式がキャンセルになるなど、彼らのストによる影響はとても大きいのです。
既に脚本の遅延で「24」などの人気TVシリーズの製作や映画「ダヴィンチコード」の続編の撮影が遅れたりしているそうです。

更には、映画界最大のイベント「アカデミー賞」の授賞式もキャンセルになるかもしれない!?ということで、彼らのストライキはハリウッドの映画界に激震を与えているだけでなく、映画産業に関わるその他おおくの業界への経済的ダメージも大きくなるばかりです。
ニュースによるとアカデミー賞授賞式がもし中止になれば1億3000万ドルの損失が出るそうです。
このほかにも、ストでの経済的ダメージを補填する為、メジャースタジオで数百人単位でスタッフが解雇される・・・とか、タレントエージェンシーでは給料が20%カット・・・などという噂まで出ているようです。
このままでは、映画産業で働いて人たちにとっては死活問題になりかねません。

日本では近年こんなに社会的にも影響があるストなど行われた事はないと思います。
もともと「言わずして分かり合う」「1を聞いて10を知れ」のお国柄、対外的な主張や交渉が苦手な国に生まれた私にとっては、ここまで関係のない人様に多大なるご迷惑をかけてもまだまだストを続行する脚本家達の強さに驚かされます。

交渉相手である映画会社に何度訴えても駄目だった末に起こったストライキだとは思いますが、主張することが当たり前の社会、しかもハリウッドで生き抜くためにはこれくらいタフじゃないと駄目なのかもしれませんね。
自分の信じることを行うと言うことはシンプルですがとても難しいことだなぁと改めて思う、出来事です。
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2008年01月17日

第65回ゴールデン・グローブ賞発表

皆様こんにちは!
今年も映画賞レースの幕開けである「ゴールデン・グローブ賞」が1月14日(日本時間)に発表されました。
今回は11月5日に決行された全米脚本家協会ストライキの影響でスターの集う授賞式は残念なことに中止となり、華やかさにかける発表となりました。
授賞式当日の女優達の装いや同伴者などを取り上げているファッション誌はネタが無くなり困っていることでしょう。
以下はゴールデン・グローブ賞の受賞状況の速報です。
まだ日本で公開されていない映画も多いので要チェックです!!

部門 作品名

作品賞(ドラマ部門) :Atonement/つぐない
売れっ子キーラ・ナイトレイ主演の映画です。
見てみたいですね。
つぐない.jpg
■他のノミネート
アメリカン・ギャングスター
イースタン・プロミス
ザ・グレイト・デバターズ
マイケル・クレイトン
ノーカントリー
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

作品賞(ミュージカル/コメディ部門) :スウィーニー・トッド
■他のノミネート
アクロス・ザ・ユニバース
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
ヘアスプレー
ジュノー

監督賞 :ジュリアン・シュナーベル (潜水服は蝶の夢を見る)
■他のノミネート
ティム・バートン (スウィーニー・トッド)
イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン (ノーカントリー)
リドリー・スコット (アメリカン・ギャングスター)
ジョー・ライト (つぐない)

主演男優賞(ドラマ部門) :ダニエル・デイ・ルイス(There Will Be Blood)
■他のノミネート
ジョージ・クルーニー(Michael Clayton)
ジェームズ・マカボイ(つぐない)
ヴィゴ・モーテンセン(イースタン・プロミス)
デンゼル・ワシントン(アメリカン・ギャングスター)

主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門) :ジョニー・デップ (Sweeney Todd)
■他のノミネート
ライアン・ゴズリング(Lars and the Real Girl)
トム・ハンクス(Charlie Wilson's War)
フィリップ・シーモア・ホフマン (The Savages)
ジョン・C. ライリー (Walk Hard)

主演女優賞(ドラマ部門):ジュリー・クリスティ (Away From Her)
■他のノミネート
ケイト・ブランシェット(エリザベス)
ジョディ・フォスター(ブレイブ ワン)
アンジェリーナ・ジョリー(マイティ・ハート)
キーラ・ナイトレイ(つぐない)

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主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門):マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ)
■他のノミネート
エイミー・アダムス(魔法にかけられて)
ニッキー・ブロンスキー(ヘアスプレー)
ヘレナ・ボナム・カーター(Sweeney Todd)
エレン・ペイジ(Juno)

助演男優賞 :ハビエル・バルデム(ノーカントリー)
■他のノミネート
ケーシー・アフレック(ジェシー・ジェームズの暗殺)
フィリップ・シーモア・ホフマン(Charlie Wilson's War)
ジョン・トラヴォルタ(ヘアスプレー)
トム・ウィルキンソン(Michael Clayton)

助演女優賞 :ケイト・ブランシェット (I'm Not There)
■他のノミネート
セルシャ・ローナン(つぐない)
ジュリア・ロバーツ(Charlie Wilson's War)
エイミー・ライアン(愛しき者はすべて去りゆく)
ティルダ・スウィントン(Michael Clayton)

外国語作品賞 :潜水服は蝶の夢を見る(仏/米)
■他のノミネート
4 Months, 3 Weeks and 2 Days/4か月、3週と2日(ルーマニア)
The Kite Runner/君のためなら千回でも(米)
Lust, Caution/ラスト、コーション(台湾)
Persepolis/ペルセポリス(仏)

アニメ賞 :Ratatouille/レミーのおいしいレストラン
■他のノミネート
Bee Movie/ビー・ムービー
The Simpsons Movie/ザ・シンプソンズ MOVIE

脚本賞 :ノーカントリー
■他のノミネート
Juno/ジュノー
Atonement/つぐない
潜水服は蝶の夢を見る
Charlie Wilson's War

音楽賞 :Atonement/つぐない

オリジナルソング賞 : "Guaranteed" Into the Wild

コーエン兄弟監督の「ノーカントリー」も早く見てみたい映画です。

ノーカントリー.jpg
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2008年01月10日

シルク

今年最初の映画は「アイアム・レジェンド」でした。
皆様の映画初めはなんだったでしょうか?
今日は年末に見た「シルク」をご紹介します。

シルク SILK
監督:フランソワ・ジラール
原作:アレッサンドロ・バリッコ
音楽:坂本龍一
出演:マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、役所広司、アルフレッド・モリーナ、中谷美紀、國村隼、芦名星、本郷奏多
2007年 日.カナダ.伊

シルク.jpg

<あらすじと感想>
舞台は1860年代のフランス。
戦地から戻ったばかりの若き軍人エルヴェ(マイケル・ピット)は、同じ町に住む美しいエレーヌ(キーラ・ナイトレイ)と出会い結婚した。
折しも、町の大きな産業のひとつである「養蚕」の蚕に疫病が発生。ルヴェは外国人の出入りが厳しく制限され見つかれば死罪という状況な上、言葉の通じない見ず知らずの遠い国に単身密入国して眉を持ち帰るという重責を担い、新妻エレーヌを残し極東の国へと旅に出た。
健康な蚕の卵を求めて必死の思いでたどり着いた地には、蚕を取り仕切る豪族・原十兵衛(役所広司)が待っていた。
そしてエルヴェは彼の愛人に心惹かれてしまう。無事健康な蚕の卵を手にした彼はフランスに帰国してからもその少女の事が忘れられず、再び日本へと向かう…。

ネタバレしてしまうので説明が困難ですが、エレーヌは素晴らしい女性だと思いました。
ありもしないファンタジーを作り上げ幻の女性に恋する夫を傷つけずに、ふりむかせる上級テクニックです。彼女の手紙は愛と切なさに溢れ、その深い愛情と悲しみを物語っています。
この映画、ラストの手紙の部分は気に入りました。
いつの世にも理想の恋人を作り上げそのファンタジーにとらわれ、現実の愛を見失う人がいるものですが、そのファンタジーを美しく終焉させるひとつの方法をエレーヌが提示してくれたような気がします。さすがはフランス女性です。
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2007年12月14日

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

試写会に行って来ました!
ホリディシーズンに相応しいファミリー向けのファンタジー映画かと思ったら、意外にもちょっと違いました。
2月に公開予定だそうですが、話題にするにはタイトルが長すぎるし、「不思議なおもちゃ屋」なんて大人の女性がなかなか行かないような気がします。
予想より良い映画なのに、もったいないですね。

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
Mr.Magorium's Wonder Emporium

監督/脚本: ザック・ヘルム
音楽: アレクサンドレ・デスプラッド/アーロン・ジグマン
製作総指揮: ジョー・ドレイク、ネイサン・カヘイン
出演: ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン、ジェイソン・ベイトマン、ザック・ミルズ、テッド・ラドジグ
2007年 アメリカ

マゴリアムおじさん.jpg

<あらすじと感想>
舞台はアメリカ。
自称243歳のマゴリアムおじさん(ダスティン・ホフマン)の経営する不思議なおもちゃ屋さんはビルが建ち並ぶ街の一角にあります。
店内に一歩足を踏み入れれば、そこはワンダーランド!おもちゃが生きているように人々と遊ぶ様子はまるで魔法の国のよう!
マゴリアムおじさんとお店で支配人として働くピアニストのモリー(ナタリー・ポートマン)、友達が一人もいない少年エリック(ザック・ミルズ)、彼らは毎日このお伽の店で楽しく働いていました。
そんなある日、突然マゴリアムおじさんはモリーにお店を譲って引退すると言い出しました。「創業113年の魔法のおもちゃ屋」を突然引継いでくれなんて言われたモリーは困惑、そしてお店に居るおもちゃ達も大パニックに!おもちゃ達はマゴリアムおじさんがいなくなってしまうことに落胆しグレーに変色、カラフルだった店内が「灰色の世界」になってしまいました。
このおもちゃ屋さんをもとのお伽の国にもどすのは、魔法を信じるモリーが奇跡を起こすしかないのでしたが、自分がおじさんのように魔法が使えるなんて全く信じられないモリーが果たして、おもちゃ屋の後継者としてお店のピンチを救う事ができるのでしょうか?

天才少女と呼ばれていたのに、今の自分に自身がもてなくてピアニストとして成功できないモリー。
変な子だと思われているからと自分の殻にとじこもり友達を作ろうとしない少年エリック。
そして本当は人間味溢れる人なのに自ら堅物だと思い込んで生きている会計士のヘンリー、それぞれが「おもちゃ屋さんの危機」を救おうと心を1つにした時に魔法の瞬間が訪れ、彼らはこう気が付くのだった。
「自分に足りないと思っていたものは自分達の中にちゃんと存在していたのだ」と
この映画を見終わった後、「オズの魔法使い」を思い出してしまいました。

自信の無い人に自信を持てというのは、言うだけなら簡単だけれど、実際に自信を回復するのは易しいことではありません。
それでもモリー達がお互いに思いやり、自信を取り戻すのを見て、きっと元気付けられるとこと思います。
ダスティン・ホフマンをはじめ役者の演技も確かで、意外と楽しめるファンタジー映画でした。お薦めです。
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2007年12月12日

Little DJ

美貌の映画友達が誘ってくれた試写会に行ったのは11月のこと・・・光陰矢の如しです。
しかしこのタイトル、ベタですね。

Little DJ 〜小さな恋の物語〜

監督:永田琴
原作:鬼塚忠
出演:神木隆之介、福田麻由子、広末涼子、佐藤重幸、村川絵梨、西田尚美、石黒賢、原田芳雄
2007年 日本
LittleDJ.jpg

<あらすじと感想>
舞台は1970年代の函館。
12歳の太郎(神木隆之介)は野球とラジオのDJが大好きな少年だ。
彼は突然体調を崩し、病院に行くとすぐ入院することになってしまった。
彼の入院した病院には小さな子供やひとクセもふたクセもあるような大人達が入院していた。
慣れない病院生活が思っていたよりも長くなり、退院の予定すら判らない。
退屈な病院生活を送っていた太郎は、ある日病院内の放送に興味を持ち、コードを辿っていくうちに病院の離れにある大先生(原田芳雄)の家にたどり着いた。
壁一杯のレコードと立派な音響設備のある大先生の部屋に感動し、こっそり部屋に入ってDJのまね事に夢中になっていると、大先生が現れた。
大先生は太郎の「治療の一環に」と昼の放送時間のDJを太郎に任せると言ってくれたのだった。
ひょんなことから憧れのDJとしてデビューすることになった太郎は大張り切りだ。
リクエストをとったり、ネタ帳を持ち歩いたりと病院のお昼の放送の専属DJとして活躍する。
一方、太郎は同じ病院に交通事故で入院していたひとつ年上のたまき(福田麻由子)に恋をする。しかし楽しい日々は続かない、彼の病状は悪化していくのだった・・・

なんだか牧歌的というか、可愛らしいお話でしたが、2人の小さな恋の物語の演出が少々疑問でした。監督の「初恋」の演出に力が入りすぎたのでは?という印象を受けました。
日本のこの手の映画ってテレビドラマより凄いとか、ドラマとは此処が違う!って言うポイントが無いことが多いですね。

神木隆之介君、繊細な感じに成長していますね。
現在14歳らしいですが、きっと3年くらいで随分違う印象の男性に成長するんじゃないかと思います。
10代の1年はとっても長いですからね。
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2007年11月01日

幸せのレシピ

映画のポスターを見てキャサリン・ゼタ・ジョーンズの美しい横顔の写真に魅かれ、映画館へ足を運びました。
この映画、ドイツで製作された「マーサの幸せレシピ」のハリウッドリメイク版なのだそうですが、オリジナルを見ていないので先入観ゼロで楽しめました。

幸せのレシピ
NO RESERVATIONS
監督:スコット・ヒックス
脚本:キャロル・フックス
音楽:フィリップ・グラス
出演:キャサリン・ゼタ・ジョーンズ 、アーロン・エッカート 、アビゲイル・ブレスリン 、パトリシア・クラークソン 、ボブ・バラバン 、ブライアン・F・オバーン 、ジェニー・ウェイド 、セリア・ウェストン 、ジョン・マクマーティン
2007年 米
レシピ2.bmp

<あらすじと感想>
舞台はニューヨーク。マンハッタンで人気の高級レストランの料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は仕事に対する情熱とプライドは誰にも負けない完全主義者。
夜中までの仕事が終わるとすぐ就寝、朝は4時半に起きて寝不足の目をこすりつつ魚市場に仕入れに出かけるケイトにとって人生=料理で、生活の全てを料理に捧げていた。
レストランの厨房はケイトの心血を注いだ城であり、そこで彼女は絶対的権力を揮い料理人たちを仕切り、正確に完璧にオーダーを仕上げていく。
彼女の料理は素晴らしく顧客からの賞賛は止まないが、それでもオーナーはなぜかケイトに週一回カウンセリングに通うように指示し、ケイトは納得行かないもののカウンセリング通いをしている。
彼女の城で料理長としての仕事は完璧にこなせているケイトには他人との人間関係が上手く行っていないなんて殆ど問題ではないのだし、人間関係に悩んだこともないのだから。

そんなある日、姉と姪を乗せた車が事故を起こし、姉は幼い娘ゾーイ(「リトルミスサンシャイン」のアビゲイル・ブレスリンちゃん)を残し帰らぬ人となってしまう。
他に親族もいない姉妹だったので、ケイトはゾーイを引き取ることになった。
ケイトが喪の休暇を取っている間に、彼女の城である仕事場に、彼女に無断で陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われていた。
新進気鋭のシェフとして注目されているニックは、仕事中にオペラを流し、周囲の人々を笑わせるのが大好き。人生にも料理にもすべてにおいて楽しそうで、ケイトとはまさに正反対のタイプだった。
私生活では、母親を失い心を閉ざしケイト自慢の料理も全く食べてくれない姪の世話をどうすれば良いのか途方に暮れ、職場ではニックの登場により自分の城を奪われはしないかとヤキモキする。
彼女の人生に突然飛び込んできた自分にはコントロール不能な2人(ゾーイとニック)によって、ケイトの人生は変わっていくのだった・・・

自分が決めたルールに縛られないこと、これを実行するだけで新しい世界の扉が開くことを教えてくれる映画でした。

ケイト役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズの美しさにもうっとり。彼女と同じ服を着て同じ仕草をしても、同じ効果は得られないだろうな・・・
肌の張りは無くなってしまったとは言え、彼女は本当にゴージャスでした。
マイケル・ダグラスにはもったいないです(笑)
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2007年10月24日

グッド・シェパード

見たいと思っていた訳でもなく、特にチェックしていた訳でもないのに、なぜか衝動的に映画館へ出かけてしまいました。
マット・デイモンは今回の役では、カポーティのフィリップ・シーモア・ホフマンに良く似ており、ビックリしました。(あの2人、実は似ているのね・・・)
只でさえマット・デイモンは趣味ではないのに、今回は地味な役どころで魅力に乏しかったです。その分アンジェリーナ・ジョリーが映画に華を添えてくれていました。

グッド・シェパード
The Good Shepherd
2006年 米
監督:ロバート・デ・ニーロ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ他
脚本:エリック・ロス
音楽:ブルース・フォウラー 、マーセロ・ザーヴォス
出演:マット・デイモン 、アンジェリーナ・ジョリー 、アレック・ボールドウィン 、ジョン・タートゥーロ 、マイケル・ガンボン、ウィリアム・ハート 、ロバート・デ・ニーロ、ティモシー・ハットン

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<あらすじと感想>
舞台は1961年のアメリカ。キューバのカストロ政権転覆を狙ったピッグス湾侵攻作戦がCIA内部の情報漏れにより失敗し、指揮をとったベテラン諜報員エドワード(マット・デイモン)は窮地に立たされる。
その数日後、作戦を指揮したエドワードの元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届く。彼は部下のレイ(ジョン・タートゥーロ)にその分析を依頼し、内通者を追及していく…
映画では、主人公エドワードの過去と現在が入組んでストーリーを構成している。
第二次世界大戦前夜、イェール大学在学中の若々しいエドワードの方は見られるけれど、CIAの仕事に疲れたエドワードは見るに耐えない萎びた姿です。
そもそも彼の人生を消耗させ、全エネルギーを捧げさせたCIAに彼が入るきっかけは、学生時代、ハイソサエティの子息たちを中心とする秘密結社スカル&ボーンズに勧誘されたことだった。
そこで彼の寡黙さ、真面目さ、頭脳明晰さが評価され諜報員としてスカウトされたのだ。これを機に彼は恋人を諦め、家庭を諦め、彼の全てをスパイ活動に捧げていった。
結婚式の1週間後にヨーロッパに行き、息子が7歳になるまで戻ってこない。彼の活躍の歴史はそのまま妻子の孤独な生活の歴史でもあった。

監督はロバート・デ・ニーロで、自らも映画に出演している。
当時のアメリカのWASPや優秀な学生達の様子や、CIAの成り立ち、冷戦当時の様子などが良く判る映画でした。
映画を通して、冷戦時代多くの優秀な男たちがスパイゲームをいかに重要な事として捉え、うつつをぬかしていたか、という事がわかります。
平和な時代になっても「存亡の危機」を作り出し、人生をパワーゲームに投げ出すのは男性ならではの楽しみなのでしょうか?
萎びきったマット・デイモンを見るとただただ虚しくなります。

自分の任務を第一とした男の妻、美貌で才気溢れる魅力的な女性であるにもかかわらず、愛されることなく、生涯省みられなかった女性の焦燥、無念、反抗、諦観・・・すべてを演じきったアンジーに感情移入しながら見た映画でしたが、企業戦士のおじ様なんかが見るとマット(ほぼ=フィリップ・シーモア・ホフマン)に感情移入するのではないかと思います。
posted by Chica at 01:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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